馬尾滝 (福島県只見町)

福島県には”馬尾滝”が3つあります、今回紹介する馬尾滝(まのおたき)は福島県只見町を流れる塩沢川の最奥にある滝です。


「日本の滝①」や「ふくしまの滝」といった本にも掲載されており、2002年ごろに遊歩道も整備されたとあります、手前の湧の滝まではたしかに明瞭な踏跡がありますがそれより奥はほぼ消失してしまった模様です。

馬尾滝はwebでの記録も少なく、約10年前の記録が数点のみ いずれも単純に塩沢川を沢登りして滝へ行くという記録でした。胸まで浸かったなどの記載がありましたが何とかなるだろうということで挑んでみました。

シャチヒネリ滝、三条の滝の時と同じく葛見さわさんとの滝めぐりです。

河合継乃助記念館(どなた?)で待ち合わせ。塩沢川沿いの林道をひたすら進むとやがて駐車スペースが現れます。
ウェブのレポートでは草が生い茂ってると書いてありましたが、訪問時は伐採されていました。
準備をすませ、スタートは10時前でした。
登山道入り口の木杭には"馬尾滝"と書かれていました。一時期は遊歩道が整備されていた証なのでしょうか?  正直いって整備のしようがないほど狭隘な渓谷でしたが。
試練① 湧の滝
明瞭な登山道を15〜20分歩くと湧の滝が現れます。秋なので草も枯れて見えましたが、夏場は登山道からでは繁茂して見えないとのことです。
湧の滝は5m程度の小滝ですが、岩盤が迫力あります。
さてこの滝を巻かなくてはなりません。
なんとなく右岸に踏み跡のようなものがありますが、これは間違いです。
ウェブのレポートでは左岸にトラロープが垂れてるとありましたが、どこにも見当たらない。
??
しばらくウロウロしてると左岸に黒い紐のようなものが垂れているのを発見。
近づくと黒いラバーで覆われた銅線?でした。??これでここを登れと言うのか‼︎⁉︎
30mほどの斜面はかなりの急傾斜 よくよく見ると一番上の方にはちぎれたトラロープの残骸が。
止むを得ず銅線を使って登りましたが、銅線は途中に接続部があり、そこは芯がむき出し、しかも3.4本で縒ってあるだけの簡素なものでした。
いつ破断するかもわからないです、マジで危険を感じました。
命からがら湧の滝を巻き終わると素晴らしい渓谷美、これだけでも見る価値がある景色です。紅葉も素晴らしく夢の中にいるような錯覚に陥りました。
とても狭隘な渓谷。果たしてこの空間にいかにして遊歩道があったのか??
奥に見える尖った山は笠倉山だと思います。
途中小滝が連続しますが、直登したり巻いたりでなんとかやり過ごします。
試練②3mの小滝
渓谷もいよいよ険しくなり、悪い巻きの連続です。そして現れたのが写真の3mほどのチビ滝。こいつがかなり厄介!
うまく高巻くこともできるのだろうと思いますが、色々考えているうちに強き滝ヤである葛見さわさんが小さく巻きに成功しました。
畏れ多いですねー、ヘルメット忘れたのにアイスハンマー片手に垂直の泥崖を這いばるものですから(°_°)
葛見さわさんは巻きのスペシャリストであることはシャチヒネリの時から分かっていたので、この人ならどうにか巻くだろうと思っていた私は確信犯です(笑)
私は上からロープを投げてもらい突破。ここの壺はかなり深く首まで浸かりました、流石に11月の沢水は冷たい!
気温が暖かかったのが救いでした。
ここで滝を越すのに荷を軽くする必要があった為ドローンを置いてけぼりに。
どのみち時間がなくて飛ばせませんでしたが
その後も小滝と淵の連続、これでもかってくらい連続します。厳しいヘツリと直登で小滝をやり過ごします。
本物の沢登りをしたことがない我々でもなんとかなるレベルでしたので沢ヤにしたら朝飯前だとおもいます。

やがて狭い空間が開け始めて、遥か空から水を落とす馬尾滝に到着しました。
出発から2時間30分かかりました。
湧の滝の巻きと3m滝の突破で時間を食いました。
正午以降順光になる情報を得ており、あえての遅めスタートだったので丁度良い時間帯でした。
紅葉と突き抜ける青空、そして虹! こんなに贅沢なことってあるでしょうか、2人の若者の異常な滝への愛に応えてくれたのだとおもいます、実は出発するまで周囲は濃霧に包まれていたんです。

馬尾滝という激シブなチョイスでしたが大正解!!素直に感動しました。
この滝は紅葉の時期に訪れるべき滝です。
1時間ほど滝前で過ごし、いざ復路。
厄介3m滝はダイブで通過、やはり難関は湧の滝の銅線。登りより圧倒的に下りの方が危険を感じました。
湧の滝の下りの様子
銅線は手に巻きつけることができないので、とても大変でした、握力が抜けたら30m下の川底に叩きつけられます。
またも命からがら下り終え車まで約2時間でした。
秋も秋なので暗くなるのも早く車に戻る頃には薄暗くなっていました。

見惚れる渓谷美と圧倒的な馬尾滝はシーズンの締め括りには最高の滝巡りとなりました。

INTO THE UNKNOWN

滝巡り、登山、秘境巡り、ドローン空撮を中心としたブログです。

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