某ルンゼ (群馬県 某所)

場所と名称の明言は避けるが、その手の人ならすぐに分かる某ルンゼ
以前にも本ブログで紹介しているので隠す意味もあまりないが、検索で引っかかるとあまり良くないというのが、本当のところ(引っかかる分けないと思うけど。。)。

この地へは、ここ10年間で6.7回は訪れた、しかし今までは地球儀滝と呼ばれるチョックストーン滝までしか行けず、そこから先は全くの未知の領域。
滝といっても5mほどの滝なのだが、素人には絶対に越すことができないものであり、通常その滝で完全な行き止まり。
今回は地球儀滝の先、まだ見たことのないルンゼの内部へむかった。
地球儀滝の手前までと今回の滝の向こう側ではアプローチの性質が全く異なり、工場敷地のギリギリを通る今回の行き方はちっとグレー。

滝を登ることも巻くこともできないので、山ごと巻き、裏から内部へ入るといったもの。
実際に想定したルートを歩いた記録などなく、あった情報は古道の存在のみ。
昔々にルンゼの先あった集落へつながる古道がかつてあったらしい、それを辿ると山の裏へ通じるという。

古道は、残っていれば、そしてうまく辿れればぴったしルンゼの裏へいける、らしいのだが。。

いつもの入り口とは真逆の沢を歩き、枝沢から尾根を目指す。沢には古い石積みが残っている、これが古道の名残なのかは不明。
堰堤の多い沢を20分ほどを歩き枝沢へ入る、ほどなくして水のほとんど流れていないさらに小さい沢へ。ここから尾根を目指したが、その沢は大量の落ち葉で覆われてて下が全く見えない。

沢を詰めるごとに山の傾斜は強くなり、もはや古道なんてことはありえない。
単純にシンドイ登山となり、同行してくれたオヤジに色々迷惑をかけた。

滑落するというわけではないが、かなり斜度がある。沢靴ではとっても登りにくい斜面を登り切ると尾根に乗り。眼前に素晴らしい景色が。
尾根へ出て、予定では再び隣の谷を降りて、もう一回尾根を超えるつもりだったが、オヤジが途中で見つけた地形図載っていない道路を使っていこうという。
最初は反対だったが、ルーファンには定評のあるオヤジなのでそうすることした。
地図に載っていない道路に出ると二子山だろうか、とてもカッコいい岩峰が聳える。
多分双耳峰で有名な二子山のピークの一つだと思う。
オヤジの読み通り、その道路から最後の尾根へは容易に行くことができた、しかも踏み跡がバッチリあり、尾根の上は伐採もされている。
ところどころヤシオツツジが咲いていてとても綺麗。
尾根のドンツキは200mくらいある岩の根元、ここで、本来辿る予定だった、古道らしき踏み跡と合流。
あとは杉林の斜面を200mほど下降して行くと、そこはセメント会社の敷地。この日は休みのようで機械などは動いていないが、なるべく敷地に踏み入らないよう山の際を歩く。

最後に慎重にガレを降りて行く。
とうとう、巨大な岩の門の前に降り立った。
ずっとずっと昔から憧れていた場所。この先100mに満たない距離へは何度も何度も訪れたが。とうとうその先のこの場所まで来たか〜と色々込み上げてきた。
ほとんど似たような写真ばかり、だけどこの場所のスケール感をうまく出せる写真が撮れたと思う。
とにかく人を入れなければ何が何だかわからない写真になってしまう。
青と緑の人間と比較するとその規模感というか、大きさが想像つくだろうか。
谷の頂部まではとても収まらない。
この場所は両岸とも300m近い断崖に挟まれ、その天端でも幅は10数mという極めて珍しい地形。

10-20(15-30)mmで目一杯でこんな感じ。
この場所のスケールを表したいなら超広角は必須。
ルンゼを降りながら、自撮りしたりと思い切り遊ぶ。
石灰岩でできた白い峡谷にゆっくりと吸い込まれて行く。
谷を塞ぐとても大きな岩の上に立った写真が撮りたいと思ったが、大岩の上に登るのは難しそう。踏み外すと谷底に落ち、ただでは済まないと、今回はやめておいた。

オーバーハングしたところなどはロープを使って降りて行く。
写真だとこの岩には簡単に登れそうだが、実際は際どい。また新たな目標ができてしまった。
この岩の上に立つ(笑)
…オヤジはなぜか写真を撮るというと腰に手を当て仁王立ちのポーズをとる。

崖の間に細長い窓のように下界が切り取って見える。なんだか本当に現実感のない風景。
いつかは消えてしまうであろう、この景色を心に焼き付ける。
都市の発展とともにこの山は崩され、この壮大な谷もゴミやガラで埋まって行くのだろう。そういう運命がとても悲しく感じる。

大岩から先はさらに狭まり、その先には地球儀滝がある、岩より先は今回の我々の装備では下れない判断して戻ることに。

逆光になってしまったが、見上げる谷もあまりに壮大。
ぜひ人影を探してみて欲しい。
ここでもやっぱり仁王立ちポーズのオヤジ。
私は写真を撮られる時はピースがお決まり
影った漆黒の谷と差し込む光、そこに僅かな新緑が色を添える。
時間を忘れてしまうほどの美しさ。
同じような写真を何枚も何枚もとり。
帰路へ
秘境好きのバイブル「別冊太陽 日本の秘境」ではこの場所を"失われた桃源郷"や"夢の通い道"などと表現していた気がしたが、まさに例え通りの素晴らしい所だった。
かつてあった集落は今は巨大な採石プラントになり、山は200m近く掘り下げられたという。
谷には無数の人工物の残骸やガラが堆積するが、このルンゼ自体は奇跡的に元々に近い形で残っており、ここだけはどうか手付かずのままでいて欲しいと願っている。
帰りは、尾根で合流した古道を辿るが途中で消失。所々にあるテープを辿るも最後は断崖絶壁に阻まれてしまった。

尾根まで戻り、往路と同じ道へ。 
帰りは斜面の緩い沢を降り簡単に駐車場まで帰ってこれた。   

瀑へ

滝巡りのブログです 試しに模様替えしたら、やり方が分からず元に戻せなくなりました。 特に、フォントの変更方法がわかりませんね。

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