往古川の巨瀑:八町滝、奥八町滝、小木森滝 (三重県 紀北町)1/2

2018GW  
今年は平日2日を挟んでいるが、なんとか休みをもらえ、長ーい9連休

遊ぶ仲の同僚も友人も彼女もいない私には、BBQの予定もディズニーもなければワイハーに行く予定もない。
滝以外の選択肢はもとより無い。

この天気の良い連休前半を利用して、温めていた秘瀑討伐を実行した。
GW0日目→1日目
19時に退勤してレンタカーへ直行。 これから寝ずに約600キロの長いドライブ、iPhoneをつなぐと勝手に音楽が流れ、選んでも無いのにBON JOVI のhave a nice dayが流れ始めた。吉兆 
もう良い予感しかしない。

ひたすらひたすら西へ走り、海山で高速を降りると早朝5時。
ファミマに寄った後、程なくして往古川沿いの林道へ。 
多くの滝ヤが夢を膨らまし、車を揺らし、底を痛めるあの林道である。 

左を流れる往古川の水位がやたらに低いので、水不足が懸念されたが、途中林道から遥か彼方に見えた滝は確かに水を落としていた。

今回は、往古川にかかる2つの大瀑と1つの秘瀑が目的だ。
最たる目的は「八町滝」
それに付随し「奥八町滝」、ついでに小木森だ!  文句なし、インドカレー屋ならタンドリーチキン付きの一番高いセットメニューと言ったところ
八町滝は往古川の支谷である「真砂鬼丸谷」の最奥にかかる秘瀑であり、巨瀑である。
ほぼ源頭に近いことから水量に難ありだが、そこは林道途中で確認しクリア済み。

問題はアプローチ
谷の遡行は高難度で沢登り経験の乏しい、いや皆無である滝ペーには無理な話。
なら残るは先人達が築いた花抜峠を経由した尾根周りからの下降ルートだ。

小木森の入り口である、堰堤の少し先に花抜峠への登山道入り口がある。
川を徒渉したらAM7:20 登山開始。

荒れてるけど、ピンクテープもあり明瞭な登山道を行く。
・・約1時間で花抜峠へ到着。
花抜峠からの尾根は、やたらと風がピューピュー吹いて寒い´д` 
花抜峠から先はひたすら尾根を歩き。
ここは「♪滝に逢いに行く♪」えだ2さんのブログを参考にさせていただいた。
非常に分かりやすいレポートです。
ここに御礼申し上げます。

花抜峠から続く尾根をひたすら西へ歩を進めて行く。
途中石楠花が咲き乱れ、癒し癒し。
色の濃いものから淡いもの、美しさに疲れを忘れる。
分岐点という部分は、明確に尾根が分かつので間違える心配はおそらく無い。
しかしそれまでは無数のテープがあったものの、八町滝へ向かう側の尾根にはテープの類はぐっと減る。
ただ、石柱というか、境界杭?が多くあり、これを辿る。
奥八町滝へと至る尾根を通り越し、テン泊想定地へ、ここへ荷物の一部をデポって、いざ下降開始! 
GPSを見つつ、下降尾根へ。
最初は緩い樹林帯、しばらく下降すると左手に枯沢を伴った、尾根地形へと成る。尾根は所々岩稜となり、沢と尾根を行き来して下る下る。
枯沢は地形図で想定したよりも立派な沢地形。そのまま降り続けると思わぬところに出る可能性がある。
GPSで800m〜850mコンタ付近を狙って、下降したが、、
※下降ポイントが大体800m〜850mコンタの崖マークに位置する為
最後の詰め部分がわからず、進むと切り立ったテラスを発見。休憩しようと振り返ると、その景色に唖然。
日本離れした急峻な地形の中に一筋の瀑水が遥か高さを落下している。
これが八町滝である。
この上空は空路なのだろう、仕切りに飛行機が通っていた、写真にも偶然写っていた。
さて、どうしたものか、滝の左岸はずっと崖、しかしどこかに下降する弱点があるはず。 
断崖沿いを100m程戻ると、それらしき地形
多分ここなんだろう
下を覗くと、ガレたルンゼが延びている
しかし出だしが切り立った崖、高さは15mほど? ここでザイルを出して懸垂。
下に降りて見ると左から行けば、ロープは必要なさそうだった。

しかし、私の場合、どんな状況でも安全率は過剰と言えるほどの行動をすべきなのである。
それは、単独 故でも有り、初めての地 故でもあり、なんせ経験が少ない。 常に安全側を意識した行動、これが一番大事なこと。そう信じている。
降りてきたルンゼを振り返る。
八町滝へ降りるには間違いなくこのルンゼしか無い。  
最後は灌木を掴みながら巨岩ひしめく真砂鬼丸谷へ到着。

見上げるとそこには水煙を撒き散らしながら乱舞する八町滝があった。
(11:20着)
かつてない衝撃。滝を前にした時思わず叫んでしまった
まるで天女のように遥か高さを落ちる白布。
それが水塊ではなく、一つ一つ粒子としてゆっくりと重力に従っている。
この滝は飛沫の素晴らしさが群を抜いている。
高い落差と適量の水量、それらが最高のバランスを作り出すことでこの飛沫を生み出しているのだろう。

飛沫を撮りたいため、スローに傾倒しがちな滝ペーだがこの日は、手持ちでシャッターを切った。
その飛沫は滝から離れたところまで風に乗って飛散し、周囲を優しいミストの空間で満たしていた。
こんな滝は見たことがない。
本当の意味での滝巡りを始めて、1年 かなり無理をして各地の大瀑、秘瀑を見てきた。 
しかしこのような滝は2つとしてなかった、はやくも日本の滝の'真髄'を知ってしまったかもしれない。

どの滝も唯一無二、それは当たり前である。
だが、形状・水量・環境これらが似通った滝というのは勿論沢山あり、だからといって魅力が半減するわけでも何でもないのだが。
八町滝は別次元、この感覚は久しぶり。

思わず、「ありがとう」と滝に語りかけた。

迷って初めて出会ったあの絶景も、この有りえないくらい済んだ青空も、全て私の為に用意してくれたに違いない。
私の滝への狂おしい程の想いに応えてくれたに違いない!
そんな事さえ思うほどに八町滝は美しい。
ならば、全力で応えなきゃならない。
カメラ素人10ヶ月。
八町滝をブン撮らなきゃならねぇ‼︎
次回2/2
まだまだ続く 八町滝  
そして奥八町滝・小木森滝へ 

瀑へ

日本の美しい渓谷景色に心酔してしまい、いろいろなところを旅しています。 特に「滝」を心から愛してやみません。

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