王滝川百間滝(長野県 王滝村)

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長野県王滝村 王滝川の百間滝へ訪瀑

御嶽山の周辺には私の知ってる限りで3つの百間滝があり、中でも王滝川の最奥地にかかる百間滝は滝ヲタ達の憧れであり、そして到達が※困難な滝  として知られている。

(※兵衛谷遡行→支渓→枝沢→尾根→シン谷パノラマ上→尺ナンゾ谷パノラマ上→県境尾根超え→王滝川下降 と複雑な工程を経る為)

通常、沢泊で見に行く滝のようだが、記録を見る限り、距離的にも日帰りで行動ができそうと思ったので泊装備なしで挑んだ(エマージェンシー装備は携帯してます)。

所在は長野県にありながらアクセスは岐阜県下呂の濁河温泉近辺からのアプローチとなる。
(滝の左下にいます)
濁河温泉のスポーツレクリエーションセンターの少し手前の椹谷林道?名前はうろ覚えだが、そこを左に入る。
綺麗な舗装路を進むとクイックなカーブがあり、カーブミラーが二つ並ぶ。そこが入り口。
ガードレールの横から側溝沿に進むと読んだが、どこが踏み跡だか全くわからなかった。
竹藪をウロウロしてると微かに踏み跡らしいものが。
それは、この側溝の切れ目の、すぐ向かいから始まる。
上の写真が入り口である。
別の滝(シン谷の百間滝やパノラマ滝?)の滝巡りコースだかなんだからしいが、テープも何もなくて少しびっくりした。
このフトン籠工(職種がバレちゃう)まで行ったら行き過ぎ。入り口はその手前にあります。

さて踏跡を進み1つ沢を越して、またも不明瞭になる。
踏跡のトレースを諦めて、右手を流れる兵衛谷にかなり早い段階で入渓。

これが大きなミスで、入渓直後から険しいヘツリの連続。
あれ?いきなりこんなヤバイの?
と思ってると、3mほどのナメ滝が現れた。
登ろうとペタッと足を添えた瞬間に

ツルルルッッッ!!!!!ツルンツルンッッ
ドッボォーン!!

3mの深さはあろうかという釜に転落。
そのまま激流に飲まれ、溺死する寸前で岸にしがみつきなんとか命有り。

入渓10分で全身ズブ濡れになり、この時に敗退を決めた。が、、
絶望的なスマホの命を確認すると、なんと無事。 カメラも無事。

レンタカー、高速、ガソリン。。金かかって来てるからやはり諦めてはダメだ!
と再び遡行開始。問題滑滝は手前から巻けた。
その後も8mくらいの滝を直登したりと荒々しい激流を登って行くと、右岸から本来通るべきだった巻道と合流。
このミスで30分はロスした気がする


その後は広い河原の遡行。
やがて本流に5m滝を従えた二俣は、参考にしたレポートでは右岸からの支渓へ行っていたので、それに従った。
その後、小滝を右岸から超えると、右手から白い沢が合流(上写真)。
白い沢の右側を歩くようにして樹林帯へ
白い沢と支渓の出合
白い沢を左手に見ながら、苔むした樹林帯の尾根を目指す。
樹林帯から尾根に乗り緩い登りで、やがて右手にパノラマ滝と呼ばれる滝の頭が見えだす。

パノラマ滝は巻道があると聞いていたがよくわからない、落ちたら終わりの斜面を慎重に進むとシン谷側のパノラマ滝の上へ。
上写真の3段の滝の前に降り立った。
3段の滝の前からは左岸に取り付き、尺ナンゾ谷側のパノラマ滝の上へと樹林帯を横切る。分かりづらいが、トラロープもある。
最短で横切ると、尺ナンゾ谷パノラマ滝の落ち口の真横へ出る。
尺ナンゾを遡行し、最初の小滝は右岸から容易な巻き
続いて5.8.5m程度の三段滝は、行きは直登だったり左岸を小巻したが、最下段手前の左岸のガレ?から一気に全部容易に巻ける。
中央の若木のあたりから
分かりづらいが、上の写真のガレというか、草付きから、簡単に巻いた
最後は70cmくらいの幅の岩の隙間を抜ける。
残念ながらデブはここで詰まって終わる。
さて最後の県境乗越し。

この滝へは複数のプロセスを踏まなければならない、少し普通の滝巡りとは勝手が違うところが新鮮だ。

尺ナンゾ谷から県境尾根を越え、王滝川へ降りる。 
ネットにある3件くらいのどのレポートも上の崩壊地から乗越してるようだ。
往路は私もそれに倣った。

見た感じ、手前から2番目のガリーが最適か。
しかし上部に行くにつれて厳しい。
帰りに気づいたが、この崩壊地の奥の斜面からならとまでも簡単に県境尾根へ至れるだろう。下りで全く苦労しなかった。
上写真あたり
この辺の林を登るととても簡単だと思われる。

ガリーは、侵食によって地形を刻々と変えている。
そのため、これ以降は樹林帯からの尾根超えがスタンダードとなるだろう
県境尾根を越したら王滝川方面へ、樹林帯を下ると至る所から水が湧く。 
ここは凄い、どんどんと湧きまくって立派な沢へとなる。
尾根の上部から水が湧きまくってるという状況は初めて見た。

くどいが、ここは

水が湧きまくっている

行けばきっと同じ感想を持つことだと思う。
湧水の沢沿に、主に右岸を進む
種類は全くわからないが、食えそうな葉っぱがたくさんあった。
お、なんか見えてきたぞ。
最終的にもはや普通以上の沢の水量となった湧き水の沢(王滝川本流より多い水量かもしれない。。)を下って行くと、左手に巨大な滝の頭が見え隠れ。

時計を見ると8時20分
出発からまだ3時間20分しか経っていなかった。
最後は草付きを下ると、もう滝の前だ

…この辺で顔の前にたかる虫が少し気になり始めた。
百間滝に到着!!
おまんじゅうや、雪だるまの に似たモコッとした形の岩盤がおもしろい。
落差は60m級、美しい分岐瀑(^^)

(ここで明らかに虫が多いことに気がつく、しかし放っておき撮影しようとするが…)
王滝川の主、いや御嶽の主に相応しい佇まい、深い森の眠れる獅子といった印象。
王者の風格漂わす滝である。

がしかし、実際はそれどこれではなく、虫(ブユ?ブヨ?)が異常なほどに顔に張り付いてくる! 虫除けスプレーを顔面からブチ撒けても全く効果はない。
目鼻口耳という、粘膜組織を有する穴という穴構造から侵入してくる始末。
なんなんだーと思うほど
凄まじいまでの蟲、一番笑ったのが、雲台の玉のグリスに30匹くらい虫がひっついていたこと。 
走って逃げても10秒もたてばたちまち蟲だるま。

この虫は何が目的なのか、刺しては来ない、じっとしていたら刺されるのか、スプレーの効果なのか、刺しては来ないがすごい量で顔面の前を飛び回る。
私はヒルやアブの軍隊がいる山域は殆ど行かないので、虫に悩まされたことはあまりないが、これにはびっくり。
これも自然の洗礼なのだろう。
あまり見ない、右からの百間滝もなかなか見ごたえがあるが。
何よりすごいのが虫の量だ。
早く着きすぎてしまって、逆光気味。
滝の頭だけに強烈な光があたる。

(実はこの1週間前に葛見さわさんと三沢大滝へ再再訪していますが、全く同じ状況でした。いつか現像した写真を掲載する予定です)
滝の裏へ、いるの分かりますか?
一応裏見の滝です。

いきなり曇ってきた。
山の天気は変わりやすい
帰り、パノラマ滝へ行こうとしたが、下降点を見失い諦めて、フラフラ歩いてる時発見した泉。
白い砂地で至る所から水が湧いている。
ここで湧いた水が集まり白い沢となっている。
神秘の泉と勝手に命名。
ここで私はレンズカバーを落としてしまった。出来るだけ人跡を残したくないのだが、滝前や道中で物を落としてしまう事がある。

ちなみにここも虫が大量だった
白い沢
帰りは巻道を使って、14時ごろ車に戻ってきた。
カップラーメンをくらい濁河温泉へ。
葛見さわさんのニューのブログに5/26三沢大滝に案内した時の様子が綴られています。

瀑へ

日本の美しい渓谷景色に心酔してしまい、いろいろなところを旅しています。 特に「滝」を心から愛してやみません。

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